【1月22日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は21日、イタリア・セリエAのサッスオーロ(US Sassuolo)からケヴィン・プリンス・ボアテング(Kevin Prince Boateng)を獲得したと発表した。

 バルセロナの発表によれば、クラブはボアテングと今シーズン終了までのローン契約を結び、今夏に完全移籍に切り替えることができるオプションが付いている。クラブは「800万ユーロ(約10億円)の買い取りオプションも合意に含まれている」と明かした。

 バルセロナはムニル・エル・ハダディ(Munir El Haddadi)をセビージャFC(Sevilla FC)に放出しており、31歳のボアテングが加わることで、急務となっていたルイス・スアレス(Luis Suarez)の控え選手の補強に成功した。

 気性が荒いボアテングは、これまで移籍を繰り返しながらも新天地で何度も成功を収めており、バルセロナのエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は今回の獲得を決める上で、同選手のそうした点を評価した。

「彼は適応するのに多くの時間を必要としなさそうだ。ボアテングはやるべきことを理解しており、すぐにプレーを始められる」「ボアテングはCFとしてだけでなく、より低い位置でもプレーできるなど起用可能なポジションが多い。他のFWを生かすこともできる」

 イタリアの空港で報道陣に声をかけられたボアテング本人は、今回の移籍を喜んでいる様子だった。

 伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)のツイッター(Twitter)は、ボアテングが「バルサ、もうすぐ着く! サッスオーロを離れるのは悲しいが、これは素晴らしいチャンスだ」と話したと伝えた。

「でも、レアル・マドリード(Real Madrid)のことは聞かないでほしい。バルセロナにだけ集中したいし、次のエル・クラシコ(El Clasico)ではサンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)でゴールを決めたい」 (c)AFP