【1月22日 AFP】南米コロンビアの首都ボゴタで17日、警察学校が爆弾攻撃を受け、実行犯1人を含む21人が死亡した事件をめぐり、同国の左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」が21日、犯行声明を出した。その一方でELNは政府に対し、行き詰まっている和平協議の再開も要求した。

 国内各地で抗議行動を巻き起こした今回の事件について、ELNは公式ウェブサイトに声明を掲載。昨年のクリスマスに合わせてELNが一方的に停戦を表明し、これを尊重するよう求めたものの、イバン・ドゥケ(Ivan Duque)政権が拒否したことへの報復だと主張した。

 ELNとコロンビア政府は、最初にエクアドル、次いでキューバの仲介で2年にわたる和平協議に臨んだものの、昨年8月に右派のドゥケ氏が大統領に就任して以来、予備段階から先に進めないまま頓挫していた。今回の攻撃は、この和平協議に大きな打撃を与えた。

 にもかかわらずELNは21日ドゥケ大統領に対し、和平プロセスに加え、フアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)前政権が提示していた合意構築の継続を目指し、キューバの首都ハバナに代表を派遣するよう求めた。(c)AFP