【1月22日 AFP】南米ベネズエラの首都カラカスの軍施設で21日、兵士27人のグループがニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領に対する反乱を試み、国民の支持を呼び掛ける動画をインターネット上に投稿したが、直後に身柄を拘束された。同国政府が発表した。

 ソーシャルメディア上で広まった動画では、軍曹を名乗る男が「われわれは政権を完全に拒絶する国家警備隊の職業軍人部隊だ。皆の力が必要だ。街頭に出てほしい」と訴えている。

 ブラディミル・パドリノ(Vladimir Padrino)国防相の発表によると、兵士らは治安施設2か所を襲い、兵士4人を拉致して武器を奪った後、カラカス北部の国家警備隊指揮所を襲撃。

 マドゥロ大統領の右腕で、制憲議会議長のディオスダド・カベジョ(Diosdado Cabello)氏は、現場で25人の兵士が身柄を拘束され、さらに2人がその他の場所で拘束されたと発表した。

 指揮所付近には反乱を起こした兵士らを支持する近隣住民が集結し、ごみに火を放つなどして道路を封鎖。軍は群衆排除のため、催涙ガスを使用した。(c)AFP