ブレグジット後の在留資格、英政府がEU市民向けに申請アプリ開設
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【1月21日 AFP】英政府は21日、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)後の在留資格を申請できるEU市民向けアプリを開設した。すでに同国内で生活しているEU市民の不安解消が狙い。
英国には現在約350万人のEU市民が暮らしており、ブレグジット後も仕事を続けたり、手当てを申請したりするためには「定住資格」を申請する必要が出てくるという。
アプリは離脱予定日の翌日までは試験運用段階だが、全面解禁後も2020年後半か2021年まで運用が続けられる見通し。
英当局は申請手続きを可能な限り簡素化するとしているが、申請件数は1日6000件に上るとの推計もあり、当局がどのように対応するかについては懸念も出ている。
現在アプリはアンドロイド(Android)搭載のスマートフォンのみに対応し、iPhone(アイフォーン)でも利用できるよう米アップル(Apple)と協議が続けられているという。
アプリのユーザーは本人確認のためスマートフォンのカメラで顔写真を撮影するなどし、その後ウェブサイトで住所や納税記録を記入。犯罪歴も申告しなければならず、重罪の場合には申請が却下されることもあるという。(c)AFP/Alice RITCHIE