【1月21日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)男子シングルスで8強入りを果たした米国のフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe)が、シエラレオネからの移民だった両親を自身が支えてきたことを明かし、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)との準々決勝を前にして今度は「自分のために」戦う気持ちでいると語った。

 21歳のティアフォーは、20日に行われた4回戦で第20シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)を7-5、7-6(8-6)、6-7(1-7)、7-5で破り、自身21歳の誕生日を祝った。3時間39分を要した試合後には声を震わせながら「本当に大きな意味がある」と涙ながらに述べた。

「死ぬほど頑張ってきた。10年前、プロテニスプレーヤーになって生活を変えてあげると両親に言ったんだ」

 初めて四大大会(グランドスラム)8強入りを果たした世界39位は、これまでの道のりは並大抵ではなかったと述べ、「よくある道筋ではなかったのは確か」「キャリアが始まったばかりの頃は両親のためにプレーし、やることは全て家族のためだった」と続けた。

「2017年の3月、母にはメリーランドに家を買った。いま父はオーランド(Orlando)のアパートメントに住んでいる。家族をより良い環境に置くことができたし、あれは大きかった」と話し、19歳の時に当時苦しんでいた両親の環境を変えることができたと言うティアフォーは「彼らを最高の場所へ導くことができた。今は自分のためにやっている」と付け加えた。(c)AFP/Daniel HICKS