【1月20日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは19日、第23節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)は0-2でアーセナル(Arsenal)に敗れた。力なく屈したチームについて、マウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は選手の精神的な弱さを指摘し、「やる気を引き出すのが難しい」と話している。

 試合はアレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)とローラン・コシールニー(Laurent Koscielny)の前半のゴールでアーセナルが勝利。同日ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)を下したマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)とともに、4位チェルシーまで勝ち点3差に迫り、プレミアトップ4争いはまったく先の読めない状況となった。

 どれだけ不満かをはっきり伝えるため、通訳を介してイタリア語でコメントしたサッリ監督は、「非常に怒っている。はらわたが煮えくり返っている」と話し、「きょうの負けは完全にこちらのメンタリティー、試合に臨む姿勢が原因だ」「事実として、この選手たちのやる気を引き出すのは極めて難しいように思える」と続けた。

 リーグ戦ここ11試合で4敗目を喫したチェルシーは、今の状態ではアーセナルやユナイテッドに背中をとらえられる可能性が高く、現ACミラン(AC Milan)で、ローン元のユベントス(Juventus)からの期限付き移籍の話が数日中にまとまると言われているゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)の到着がいっそう待ち望まれる結果となった。

 チーム状態の下降は1-3で敗れた敵地でのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦のころから始まったもので、昨年11月のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でも、チェルシーの内容はひどいものだった。

 サッリ監督は「トッテナムとのリーグ戦でも同じ問題が出た。あの負けと、あのときの姿勢については散々話して選手にも伝えたから、この問題は克服したと思っていた」「ところがわれわれは同じ問題をまだ抱えているようだ。十分なモチベーションと精神的なタフさ、強い意思を欠いているらしい」と続けた。(c)AFP/Kieran CANNING