【1月20日 AFP】19日に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)男子シングルス3回戦で、照明を点灯する判断に腹を立て、それが元となってコードバイオレーションを受けたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、自身の振る舞いを悔やむコメントを残した。

 デニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)と対戦した大会第1シードのジョコビッチが、第3セットを3-0とリードしていた時、会場のロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)には明るい日が差し込んでいたが、ここでコート全体に強烈な照明灯がともされると、いら立ったジョコビッチは集中力を失い、その後の7ゲームのうち6ゲームを落とした。ジョコビッチにとっては、これが今大会で落とした初めてのセットとなった。

 結果的には6-3、6-4、4-6、6-0で第25シードのシャポバロフを退けたジョコビッチだったが、試合後には「午後5時に、まだ日没まで4時間ある中でコートの照明をつけるという感覚はありえないと思う」「照明は全くもって不要だった。受けた説明はテレビが理由だった。視聴者が楽しんでくれたことを願うよ」と語った。

 また普段は温厚なジョコビッチだが、第3セット4-4で0-40となり3本のブレークポイントを握られた場面では、自身に「緊張しているのか?」とやじを飛ばしたファンに強く言い返し、主審から警告を受ける一幕があった。

 これについてジョコビッチは試合後、落ち着いた様子で「自分に誤った言動があった。だからコードバイオレーションを受けたんだ」と恥じた上で、「すごく明るかったし、ライトをつける理由はなかった」と付け加えた。

「最初の2セットは自分がコントロールしていたが、(第3セット)4-1の時に動揺してしまった」「前にも言ったように、ああいったことはあってはいけない。対処法は分かっているし、自分には経験もあるからね。でも実際に起きてしまう時もある。そういうものなのかもしれない。その結果、彼を試合に戻してしまった」「第3セットの4-1、4-2の場面で少し落ちてしまったことを除けば、全体的に良いプレーができた。特に第4セットではね」 (c)AFP/Daniel HICKS