【1月20日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは19日、第23節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)はモハメド・サラー(Mohamed Salah)の2得点などでクリスタルパレス(Crystal Palace)との打ち合いを4-3で制し、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督も「すごくホッとした」勝利を挙げた。

 リバプールは運にも大いに助けられ、気持ちの入ったクリスタルパレスとのシーソーゲームを制した。また、サラーはリーグ16ゴールで単独得点王に浮上している。29年ぶりのリーグ制覇を目指すチームとしても、多彩なゴールが生まれたことは好材料で、これで20日にハダーズフィールド・タウン(Huddersfield Town)戦を控える2位マンチェスター・シティ(Manchester City)との勝ち点差を7に広げ、シティにプレッシャーをかけることに成功している。

 クロップ監督は「すごくホッとした。理由はいろいろだが、難しい試合になることは予想していた」「クリスタルパレスは以前からリバプールを得意としているし、彼らのフィジカルの強さを考えれば、前半のような展開になるのは当然だった」「1点ビハインドは大きな痛手ではないから、下を向いてはならなかったし、後半で逆転するというやるべきことができた」と話した。

 2017年4月のリバプール戦で勝利し、プレミアではアンフィールド(Anfield)で最後に勝ったアウェーチームであるクリスタルパレスは、34分に巧みなボール回しからアンドロス・タウンゼンド(Andros Townsend)が先制点を奪取し、金星の再現へ順調なスタートを切った。

 それでもリバプールは後半開始から一気に攻勢をかけ、サラーとロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)のゴールで8分間で逆転に成功した。試合はそこから一気にヒートアップし、パレスが65分にジェームズ・トムキンス(James Tomkins)のヘディングで追いつくと、リバプールはサラーのまたしても幸運なゴールで勝ち越し。ジェームス・ミルナー(James Milner)の山なりのクロスをプレミア最年長のGKジュリアン・スペロニ(Julian Speroni)が処理し損ない、こぼれ球をサラーが難なく押し込んだ。

 89分にはミルナーがウィルフレッド・ザハ(Wilfried Zaha)への軽率なタックルでこの日2枚目のイエローカードをもらい、退場処分となったが、後半ロスタイムにサディオ・マネ(Sadio Mane)が得点を決めて4-2。終了間際にマックス・マイヤー(Max Meyer)のゴールで1点を返されたが逃げ切った。

 クロップ監督就任後のリバプールの特徴として、1-0で勝利した前節ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)戦のような効率的な試合もあれば、両チーム合わせて7ゴールの乱打戦となったこの日のような試合もあるなかで、展開にかかわらず勝ちきれていることが挙げられる。

 クロップ監督は「サッカーにはさまざまな勝ち筋があり、きょうのわれわれは勝つために全力を尽くさなくてはならなかった」「すごくうれしい。この結果は非常に大きい。現時点で勝ち点60到達は信じられない。素晴らしい数字だ」とコメントした。(c)AFP/Chris BRERETON