【1月19日 AFP】南米コロンビア政府は18日、首都ボゴタで前日に起きた警察学校爆破事件について、同国の左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」の犯行だと断定した。ELNとの和平協議が打撃を受けた形だ。

 事件では17日、警察学校が自動車爆弾攻撃を受け、犯人を含む21人が死亡、68人が負傷した。ギジェルモ・ボテロ(Guillermo Botero)国防相は大統領宮殿で、事件は長期にわたり計画された「ELNによるテロ攻撃」だと断言。実行犯と特定されたホセ・アルデマル・ロハス・ロドリゲス(Jose Aldemar Rojas Rodriguez)容疑者(56)が、25年以上にわたりELNに所属していたことを示す「完全な証拠」を入手したと述べた。

 事件はELNとの2年にわたる和平交渉を大きく後退させるものとなった。和平協議は昨年8月、右派のイバン・ドゥケ(Ivan Duque)大統領が就任してからは予備段階のまま行き詰まっている。コロンビア政府のミゲル・セバジョス(Miguel Ceballos)和平高等弁務官は記者団に対し、「政府はELNに和平の意思がないことを認識し、理解している」と述べた。(c)AFP