【1月18日 AFP】元挺身(ていしん)隊員の韓国人女性らが日本の機械メーカー「不二越(Nachi-Fujikoshi)」を相手取り、損害賠償の支払いを求めていた訴訟の控訴審判決で、ソウル高裁は18日、1人当たり8000万~1億ウォン(約800万~1000万円)の賠償を命じた一審判決を支持し、同社の控訴を棄却した。

 一審のソウル中央地裁は2014年、原告女性らに対する未払い賃金と損害賠償として、不二越に1人当たり最高1億ウォンの支払いを命じていた。

 不二越は控訴していたが、ソウル高裁は判決で、賠償額が高すぎることはなく、また原告には請求権があるとの判断を示した。

 韓国では最近、元徴用工らが日本企業を相手取り起こした訴訟で賠償を命じる判決が相次いでおり、日韓の間で緊張が高まっている。韓国人の個人請求権について日本政府側は、韓国への約8億ドルの経済支援・融資を定めた1965年の日韓請求権協定で消滅したとの立場を取っている。(c)AFP