【1月18日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)は18日、男子シングルス3回戦が行われ、連覇を目指す大会第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-2、7-5、6-2で米国のテイラー・フリッツ(Taylor Fritz)に快勝し、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)での通算100試合目を白星で飾った。

 四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇るフェデラーは、世界ランク50位の21歳に付け入る隙を与えず1時間28分で試合を制し、オープン化以降ではメジャー大会史上最多となる16強入りの記録を63に伸ばした。全豪オープンで歴代1位となる通算7回目の優勝を目指し、4回戦では第14シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と対戦する。

 年齢を感じさせないフェデラーは、試合開始からフリッツを急襲して第1セットをわずか20分でものにした。すると、地元のテレビ局でコメンテーターを務めていたニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は、「フェデラーの動きは恐ろしい。あり得ないようなテニスだ」と絶賛した。

 第2セットに入ると、元ジュニアの世界1位でグランドスラムではキャリア初の16強入りを目指していたフリッツも善戦。サービスゲームをキープして4-3とリードすると、次のゲームも30-0とポイントをリードしてかすかな光を見いだした。

 しかし、メルボルンで百戦錬磨の20年間を過ごしてきたフェデラーは、ギアを上げて得意のサーブアンドボレーをはじめ、フォアハンドのダウンザラインとエースでピンチをしのいだ。そして、ゲームカウント5-5とした後、2本目のブレークポイントをものにすると、次のサービスゲームをキープして第2セットも連取した。

 一方、フェデラーと4回戦で激突することになったチチパスは、同日の3回戦で第19シードのニコラス・バシラシビリ(Nikoloz Basilashvili、ジョージア)を相手に自滅する場面もあったが6-3、3-6、7-6(9-7)、6-4で勝利を手にした。

 次世代を担う若手選手で将来の王者との呼び声が高いチチパスは、第3セットにブレークポイントに直面し、この重要な場面でショットクロックをオーバーしてファーストサーブをふいにする場面があった。それでも勝ち抜くと、「ロジャーとロッド・レーバー・アリーナでプレーできるなんて最高だ」と話した。

 またベテランのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)は5-7、6-3、7-5、6-4で第18シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)を退け、4回戦に駒を進めている。(c)AFP/Daniel HICKS