【1月17日 AFP】電機大手の日立製作所(Hitachi)は17日、滞りをみせていた英ウェールズの原子力発電所建設計画について、資金面の問題から凍結すると発表した。同社にとって痛みを伴う決定であり、英国の原発をめぐる戦略にも打撃を与えることになる。

 ウェールズ沖合にあるアングルシー(Anglesey)島のウィルファネーウィズ(Wylfa Newydd)原発の建設計画凍結により、同社は約3000億円の損失を計上する見通しで、「民間企業としての経済合理性の観点から」今回の決定を下したとしている。

 同社は2012年に英国の原発事業会社「ホライズン・ニュークリア・パワー(Horizon Nuclear Power)」を買収。その後、同発電所の建設プロジェクトに着手していた。(c)AFP