【1月18日 AFP】サッカースペイン国王杯(Copa del Rey 2018-19)は17日、5回戦の第2戦が各地で行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はレバンテ(Levante)を3-0で下し、2戦合計スコア4-2で勝利した。しかし、バルセロナは出場資格を持たない選手の起用をとがめられ、大会失格になる可能性が残されている。

 バルセロナはリオネル・メッシ(Lionel Messi)がウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)の2ゴールをお膳立てすると、自身も得点を奪い、本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)で完勝を収めた。

 しかしこの試合のキックオフ前、レバンテのフランシスコ・ハビエル・カタラン(Francisco Javier Catalan)会長がスペインサッカー連盟(RFEF)に申し立てを行うと発表したことで、バルセロナの準々決勝進出は不透明なものになった。

 レバンテ側は、第1戦に出場したバルセロナのDFチュミ(Juan Brandariz 'Chumi')は当時出場停止処分を受けており、この試合でプレーする資格がなかったと主張している。

 カタラン会長は同日、「きょうのピッチ上でどんなことが起ころうとも、レバンテはあすこの事態を連盟に報告する予定だ」とコメントしていた。

「われわれには、今回の報告を裏付けるに十分頼りになる先例があると感じている」

 チュミはスペインリーグ3部のFCバルセロナB(FC Barcelona B)の試合でイエローカードを受け、出場停止処分になっていた。しかしバルセロナ側は、昨年11月に行われたルールの改変により同リーグでの出場停止処分は国王杯には持ち越しにならないと主張している。

 バルセロナのエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は「チュミに関して疑わしいことは一切ない」と話した。

 「われわれはすべてを完璧な形でこなした。あすの抽選会に参加するつもりだ。これまでも、今現在も疑念はない」

 2015年の国王杯では、出場停止処分中だったデニス・チェリシェフ(Denis Cheryshev)を起用したレアル・マドリード(Real Madrid)が失格になっており、レバンテ側はこの先例が自分たちに味方すると感じているかもしれない。

 チェリシェフはこの前のシーズン、ビジャレアル(Villarreal CF)で同大会に出場しており、当時レアルはチェリシェフが3枚のイエローカードを受けていたことを見過ごしていた。(c)AFP