【1月18日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)は17日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-3、7-5、6-4でジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)に快勝し、3回戦へ駒を進めた。

 四大大会(グランドスラム)通算14勝を誇るジョコビッチは、2008年大会の決勝でツォンガを倒して記念すべきメジャー初勝利を飾った。両者の対決はその11年前の試合から通算27回目を数え、今回でジョコビッチが17勝目を記録した。

 3回戦では第25シードのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)を迎え撃つことになった31歳のジョコビッチは、ツォンガと一緒にロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)のコートに歩いて出て行った際に、10年以上前の思い出がどっとよみがえったという。

 ジョコビッチは両選手が懐かしい記憶に思いをはせながら臨んだ試合について、「試合開始からコートは緊張感に包まれていた。たくさんの思い出がよみがえってきたけれど、お互いに最高の試合をプレーすることを心掛けた」とコメント。2008年大会でキャリア唯一のグランドスラム決勝を経験し、現在は世界177位に後退しているツォンガに関して、「ジョーとプレーするのは、いつだって難しい。彼は故障に悩まされ続けていて、今の世界ランキングは正当な評価ではないというのが自分の見解だ」と語った。

 この日は降雨で日程に遅れが生じたため、ジョコビッチとツォンガの2回戦は午後10時37分に開始され、2時間4分の戦いの末に翌18日午前0時41分に終了した。ジョコビッチは残ってくれたファンに感謝した上で、「もう午前1時になる」「だけど、眠気は感じていない」と語った。

 この他の試合では、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が7-6(7-5)、6-4、5-7、6-7(6-8)、6-1でベテランのジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy、フランス)に辛勝した。

 次世代の旗頭でありながらこれまでグランドスラム制覇を逃してきた21歳のズベレフは、期待とは程遠いプレーを露呈してキャリア初のメジャー優勝がまたもや消えかけたと思われた。しかし、マーガレット・コート・アリーナ(Margaret Court Arena)で3時間46分に及ぶフルセットを戦い抜き、この経験が教訓になるとコメント。3回戦ではワイルドカード(主催者推薦)のアレックス・ボルト(Alex Bolt、オーストラリア)と対戦する。

 一方、2014年大会覇者のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は、第16シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)に7-6(7-4)、6-7(6-8)、6-7(11-13)、6-7(5-7)で競り負けた。

 けがに悩まされていた33歳のワウリンカは、全豪オープンではデビュー戦となった2006年大会以来初めてノーシードとして臨み、ラオニッチを相手に今大会の2回戦で最も激しい試合を展開した。(c)AFP