【1月17日 AFP】イタリア・スーパーカップ(Italian Super Cup 2019)が16日にサウジアラビアで行われ、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のゴールが決勝点となり、ユベントス(Juventus)がACミラン(AC Milan)に1-0で勝利した。

 スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)から、1996年以来となる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)優勝を目指すユベントス(Juventus)に昨年加入したロナウドは、61分にヘディングで決勝ゴールを決めた。

 エムレ・ジャン(Emre Can)に対する悪質なタックルでミランのMFフランク・ケシエ(Franck Kessie)が退場となり、ユベントスは最後の約15分を1人多い状況で戦った。

 5度のチャンピオンズリーグ優勝やイングランド、スペインでのリーグ制覇などを含め、これがキャリア通算28個目のタイトルとなったロナウドは「ユベントスでの初タイトルを手に入れることができうれしい」とコメントした。

「2019年に良いスタートを切るために、本当にこのタイトルを欲していた」「まだスタートにすぎないし、一歩ずつ着実に進んでいく。スーパーカップを制したから、これからは次のタイトルを獲得するために懸命に努力し続けなければならない」

 イタリア北部が凍えるような寒さを迎えている一方で、選手たちはピッチ上で気温25度という暑さを経験した。

 ユベントスのマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は「とても暑かったが、重要なのは勝利することだった」と振り返った。

「ロナウド? いつも同じことを言っているが、だから彼を獲得したんだ。彼は決定力が高く、重要なゴールを決める。しかし、チーム全体が良いパフォーマンスをみせた」

 イングランド・プレミアリーグに所属するチェルシー(Chelsea)への移籍が間近とみられているミランのFWゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)は、ローン元であるユベントスとのこの試合で残り20分のみプレーした。

 この一戦には、女性のスタジアムへの入場は男性の付き添いがいる場合のみ認められるというサウジアラビア国内の人権問題に対して、会場を変更すべきだという声が上がったことで暗い影が投げ掛けられていた。

 会場に押し寄せた6万2000人のうち女性の観客数は約1万5000人だったと報じられる中、セリエAを主催するレガ・セリエA(Lega Serie A)のガエターノ・ミッチケ(Gaetano Micciche)会長は、この試合は成功だったと認めた。

 ミッチケ会長は「満員のスタジアムでサッカーの祭典が行われた。素晴らしい夜だった」「この試合がサウジアラビアにおける社会的な発展の出発点になることを願っている」と話した。(c)AFP