【1月17日 AFP】第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)は16日、各地で試合が行われ、グループDではイランが宿敵イラクと激戦の末0-0で引き分け、首位通過を決めた。

 激しいライバル関係にある両国の対戦は、3-3というスコアでPK戦に突入し、イラクが勝利した2015年大会(2015 AFC Asian Cup)の準々決勝を再現しているかのような内容で、序盤は猛烈な速度で試合が進んだ

 しかし、闘争心むき出しで妥協のない前半から、後半はより戦術的なものに変わり、両チームは勢いを失いながらも得点の機会を探り、終盤にはイラクに決定機も見られた。

 この結果イエメンに5-0で勝利し、ベトナムを2-0で下し連勝したイランが、得失点差により1位で16強に進むことが決定した。

 イランのカルロス・ケイロス(Carlos Queiroz)監督は「こんな試合の後だから少し疲れている」と述べた。「激しく熱のこもった一戦だった。良い精神状態でプレーしていた」と振り返った。

 イランは決勝トーナメント1回戦で組3位通過チームのいずれかと対戦し、2007年大会の王者であるイラクは、カタールかサウジアラビアと顔を合わせることになる。

 イラクを率いるスレチコ・カタネツ(Srecko Katanec)監督は、「カタールでもサウジアラビアでも、どちらと試合をすることになっても構わない。準備はできている」と語った。

 また同組の試合では、FKとPKで得点を奪ったベトナムがイエメンに2-0で勝利し、今大会での初勝利を挙げ3位に入った。(c)AFP