【1月17日 AFP】米民主党のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長は16日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に対し、1月29日に予定されている一般教書演説の延期を提案した。現在も続いている連邦政府機関の一部閉鎖により警備に支障が出る可能性に言及した。

 一般教書演説は大統領が国民に政策の展望を示し経済情勢について説明するもので、毎年1月末に実施される。

 ペロシ下院議長は大統領宛ての書簡で「残念ながら警備上の懸念があるため、今週中に政府機関の業務が再開されなければ、(一般教書)演説を行うのにふさわしい日を新たに決定するのにわれわれが協力するか、あるいは1月29日に議会宛ての書面により演説を行うことを(大統領が)検討する」ことを提案した。  

 政府機関の閉鎖期間では過去最長の更新が続いており、全連邦機関の約4分の1が閉鎖中となっている。

 ペロシ氏は、大統領の警護を担当する大統領警護隊(シークレット・サービス、US Secret Service)と国土安全保障省に対する予算執行について「現在26日間停止された状態」と説明。職員の自宅待機で両機関の重要部門で業務に支障が出ていると指摘した。(c)AFP