【1月19日 CNS】中国・湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)のショッピングモール内にこのほど、薄ピンク色の「シェア化粧室」が登場し、多くの女性らが体験した。

 この化粧室は、小さなカラオケボックスを思わせる、ガラス張りの密閉空間。また、備え付けの化粧品の多くはクリスチャン・ディオール(Christian Dior)やエスティローダー(Estee Lauder)など海外有名ブランド品。化粧品総額は約4000元(約6万4000円)におよぶという。

 シェア化粧室外側のQRコードをスキャンし、利用時間を設定すると入室できる。この際、透明なガラスが自動的に曇りガラスに変化し、外からの視界をさえぎる仕組みで、プライバシーも万全だ。シェア化粧室の利用時間は最長で45分、利用料は58元(約930円)だ。

 広さは約2平方メートル。こぎれいな内部には鏡、椅子、ゴミ箱とカメラが設置されている。また化粧台にはクレンジングローションやファンデーション、口紅などが並べられ、メイクブラシやコットンなど肌に直接触れる使い捨てのものは、1袋ずつ封入されている。

 シェア化粧室を体験したキョウ燕さん(22)は、「好奇心で体験してみたけど、種類はそろっているし、人気の化粧品もある。ただ、この利用料が少し高いかな」と話す。

 一方、「化粧品は個人で使用するものなので、『シェア』はあまり好ましくないかも。安全面や健康面を考えると、私は使わない」と話す女性も。

 シェア化粧室のカスタマーサービスによると、化粧室は毎日清掃され、平均で1週間に1度、化粧品を補充しているという。また、利用者の衛生面を考慮して、今後はすべて使い捨てタイプの化粧用品に切り替えていきたいとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News