【1月16日 AFP】10年間独りぼっちだったセイウェンカズミズガエルの雄「ロミオ」にこのほど、パートナーとなる雌「ジュリエット」がついに見つかった。ロミオは、確認されているセイウェンカズミズガエルとしては唯一の個体だとされ、種の絶滅の危機が懸念されている。ロミオは10年前からボリビア中部コチャバンバ(Cochabamba)の「アルシド・ドルビニ自然史博物館(Museo de Historia Natural Alcide d’Orbigny)」で飼育されており、ロミオ以外の野生のセイウェンカズミズガエルの捜索が行われていたが、発見には至っていなかった。

 同博物館は最近、米テキサス州に拠点を置く野生生物保護団体「グローバル・ワイルドライフ・コンサベーション(Global Wildlife Conservation)」と共同で森の調査を実施し、ジュリエットを発見した。ジュリエットは現在、新しい環境に慣れるため隔離されている。今後、ロミオに引き合わされ、種の絶滅の危機を脱する上で、重要な役割を果たすことが期待されている。(c)AFP