【1月16日 AFP】ケニアの首都ナイロビで15日、高級ホテルやオフィスが入る複合施設が武装集団の襲撃を受け、AFPのカメラマンによると5人が死亡した。国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイスラム過激派武装勢力「アルシャバーブ(Al-Shabaab)」が犯行声明を出した。

 襲撃を受けたのは複合施設「デュシットD2(DusitD2)」で、101室あるホテルやレストラン、現地や海外の企業が入居するオフィスビルが含まれる。

 事件では最初に大規模な爆発が発生。爆発音は約5キロ離れたAFP支局でも聞かれた。その後、警察の精鋭部隊が武装集団と銃撃戦になった。1時間ほど銃声が続いた後、警察はオフィス内に閉じ込められた人々を避難させた。現場では爆発から数時間がたった段階でも銃声が散発的に聞こえている。

 ケニア警察のトップ、ジョセフ・ボイネット(Joseph Boinnet)長官によると、犯行グループは駐車場で車3台を爆破すると同時に、ホテルのロビーで自爆攻撃を行った。

 AFPのカメラマンは、施設内のレストランのテラスで、テーブルにもたれかかる5人の遺体を確認した。一方、現場に急行した警察幹部は匿名で取材に応じ、1階のオフィスやホテルのロビーで最大14人の遺体を見たと語った。

 ボイネット長官は「武装した犯人らが依然として潜伏していることを認識しており、警察が犯人を捜索している」と述べた。

 映像は、複合施設の衣服店に入る武装した兵士ら、避難する人々。(c)AFP