【1月16日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が司法長官候補に指名したウィリアム・バー(William Barr)氏は15日、上院司法委員会(Senate Judiciary Committee)での指名承認公聴会で、2016年大統領選中のトランプ陣営とロシアの共謀疑惑に対する捜査を政治的介入から守ると確約した。

 トランプ大統領は一連の捜査を「魔女狩り」と称してきたが、バー氏はこれを否定。捜査を指揮するロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官について、「モラー氏が魔女狩りに関わろうとするとは考えていない」と言明した。

 バー氏はまた、モラー氏とは長年の友人だとし、同氏が捜査への介入や中断を正当化できるような行動を取ることは「想像できない」と述べた。

 捜査は1年8か月に及んでおり、すでにトランプ大統領自身や側近らに調べが及んでいるとみられる上、大統領の弾劾につながる可能性もある。

 バー氏は席上、実際に大統領や側近が捜査対象となり、弾劾につながり得る場合でも、捜査への政治的介入は許さないと言明。「彼(モラー氏)に最後までやり遂げさせることが、社会全体の利益だ」と述べた。

 バー氏は12月、トランプ大統領によって司法長官候補に指名された。公聴会は2日間の日程で実施されており、今回の証言はその初日に行われた。(c)AFP/Paul HANDLEY