【1月16日 AFP】米ブロードウェー(Broadway)の名女優で、「ハロー・ドーリー!(Hello, Dolly!)」や「紳士は金髪がお好き(Gentlemen Prefer Blondes)」などの人気ミュージカルに主演したキャロル・チャニング(Carol Channing)さんが15日、老衰のため死去した。97歳。チャニングさんの広報担当者が発表した。

 長身でプラチナブロンド、しゃがれた声と真ん丸な目、そして輝く笑顔が印象的なチャニングさんは80代まで現役を貫き、半世紀以上にわたって観客を魅了し続けた。

 広報担当者は発表文で「この上ない心痛をもって、業界の元祖パイオニア、伝説でありアイコンの死を発表しなければいけません」とつづり、チャニングさんがカリフォルニア州ランチョミラージュ(Rancho Mirage)の自宅で息を引き取ったことを明らかにした。

 チャニングさんのキャリアを決定づけたのは、「ハロー・ドーリー!」で演じた主人公のドーリー役だった。公演は5000回以上に及び、チャニングさんは1964年に同作でトニー賞(Tony Awards)、68年に特別トニー賞(Special Tony Award)を受賞。さらに95年のトニー賞では、ブロードウェーの最高賞である生涯功労賞を受け取った。

 1995年、ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙の取材に対しチャニングさんは「パフォーマンスが私の唯一の存在理由。これより素晴らしいことなんてあるかしら?」と語っていた。(c)AFP