【1月15日 AFPBB News】豊漁・豊作、商売繁盛、家内安全を願って少女たちが舞う伝統行事「チャッキラコ」が1月15日、神奈川県三浦市で行われた。市内在住の5〜12歳の小学生ら25人が、赤や黄色の着物姿で扇をかざしながら、息の合った演舞を見せた。

「チャッキラコ」は毎年、小正月に行われている。市内の海南神社(Kainan Jinja)で舞を奉納した後、三崎港付近を中心に、商店や一般家庭など20か所でも披露された。成人女性の唄に合わせ、児童らが扇やチャッキラコと呼ばれる鈴などの飾りが付いた綾竹(あやだけ)を用いて踊る。三浦市によると、江戸時代中頃の文献に記録があり、発祥については中世にさかのぼるという説もあるという。2009年に、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の無形文化遺産に指定された。

 児童らは毎年参加している踊り手が多く、年長の児童が幼い「新入り」の子に教えながら、2週間ほど集中的に練習したという。母娘3代続けて踊り手として参加している同市の石渡亜沙美さん(30)は、「三崎の伝統を守りたいし、その思いを子どもたちにも伝えていきたい」と長女(8)が舞う姿を見守っていた。(c)AFPBB News