【1月18日 CNS】中国・遼寧省(Liaoning)東港市(Donggang)は今、北方の漁師らが天然氷を作る最良の季節に入った。「魚米の郷」として有名な東港の凍った川面の上に大勢の漁師が集まり、忙しく氷を切り出し、輸送、貯蔵作業をする光景がこの季節の風物詩となっている。

 冬は漁師にとって閑散期だが、二十四節気の「三九」に入ると、慌ただしく動き出す。夏になって4000隻もの漁船が出漁する際、大量の氷を積んで行き、釣れた海産物の鮮度を保たねばならない。このために、「三九」後の30日くらいが氷を作る最良の時期なのだ。十分な氷の量を作るため、漁師らは毎日午前4時には起き出し、厳寒の中を午後7時まで働くという。

 漁師らは、切り出した氷を露天の置き場まで運び、山のように積み上げ、わらとむしろを何重にもかぶせていく。この地の漁師はこの伝統の方法を、古来から千年以上も続けてきた。灼熱(しゃくねつ)の夏になっても、氷は解けずに原形を留めているという。資金の節約と同時に、漁師のために限りない経済価値を生み出すのだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News