【1月15日 AFP】2020年東京五輪の招致活動において贈賄の疑いがあるとして、フランスで予審判事が日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和(Tsunekazu Takeda)会長に対する捜査を行っていることについて、竹田会長は15日、記者会見を開いて疑惑への関与を否定した。

 竹田会長をめぐっては、東京五輪の招致が決まる前に支払われた280万シンガポールドル(約2億2000万円)に絡む疑惑についてフランスの予審判事が正式捜査を開始している。

 わずか7分の記者会見で竹田会長は、支払いについて「いかなる意志決定プロセスにも関与していません」と述べ、先月10日に仏パリで当局の事情聴取を受けた際も潔白を主張したと強調した。

 また支払いは賄賂ではなくコンサルタント契約で、「適正な承認手続きによるもの」と主張。一方で「オリンピックムーブメントに影響を与えかねない状況になったこと、大変申し訳なく思っています」と述べ、フランス当局に協力していく姿勢を示した。

 ただ、竹田氏は用意した文書を読み上げた後、記者からの質問には応じなかった。(c)AFP