【1月15日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)は15日、女子シングルス1回戦が行われ、大会第16シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)はタチアナ・マリア(Tatjana Maria、ドイツ)に6-0、6-2で完勝し、初戦突破を決めた。

 四大大会(グランドスラム)のシングルス通算優勝回数で、マーガレット・コート(Margaret Court)氏に並ぶ最多24勝目を目指すセレーナは、妊娠8週目ながら女王に輝いた2017年以来となる全豪オープン出場となった。開幕前までは目立たなかった37歳だが、この日は同じく出産を経験したマリアをわずか49分で退け、幸先が良いスタートを切った。

 ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で鮮やかな緑色のウエアと網目状のストッキングを着用したセレーナは、再びメルボルンに戻って来られてうれしいと述べた。「前回ここにいた時は妊娠中にプレーしていたけど、やっぱりあれは少し狂っていたね」「今回は『1人』で戻ってきて変な感じだけど、気分は最高。ここでは前回本当に多くの思い出ができたから」

 8度目の全豪オープン制覇を狙うセレーナは次戦、彭帥(Peng Shuai、ポン・シュアイ、中国)に6-2、6-1で勝利したユージェニー・ブシャール(Eugenie Bouchard、カナダ)と対戦する。

 セレーナは今月行われた男女混合国別対抗戦、第31回ホップマンカップ(Hopman Cup XXXI)でプレーしたが、この日の試合は大坂なおみ(Naomi Osaka)に敗れた昨年9月の全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2018)決勝以来となる公式戦だった。

 第4シードの大坂は、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で行われるこの日のナイトセッションでマグダ・リネッテ(Magda Linette、ポーランド)と対戦し、今大会の幕を開ける。

 一方、第7シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)は同胞のカロリーナ・ムチョバ(Karolina Muchova)を6-3、6-2で下し、危なげなく2回戦に駒を進めた。ここ2年の全豪オープンでベスト8に入り、今年はブリスベン国際(Brisbane International 2019)で優勝するなど調子を上げて今大会に入っているプリスコバは「なぜかは分からないけれど、ここではいつも良いプレーができる」と振り返った。

 昨年の全仏オープンテニス(French Open 2018)と全米オープンで4強入りを果たした第17シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)は、ワイルドカード(主催者推薦)のデスタニー・アイアバ(Destanee Aiava、オーストラリア)に6-2、6-2で快勝。また、第12シードのエリーゼ・メルテンス(Elise Mertens、ベルギー)も2回戦進出を決めている。(c)AFP/Martin PARRY