【1月15日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)は15日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第8シードの錦織圭(Kei Nishikori)は3-6、6-7(6-8)、6-0、6-2、3-0となった場面で対戦相手のカミル・マイフシャク(Kamil Majchrzak、ポーランド)が途中棄権し、2回戦へ駒を進めた。

 試合は錦織が先に2セットを落とすというまさかの展開となったが、メルボルンのうだるような暑さの影響を受けたマイフシャクが、けいれんを理由に棄権を申し出た。

 世界ランキング176位のマイフシャクは、これまで国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup)を除きツアーレベルの大会に出場したことがなく、今大会も予選からの勝ち上がりだった。しかし、この日は前哨戦のブリスベン国際(Brisbane International 2019)を制した錦織を相手に緊張したそぶりを全く見せなかった。

 世界トップ50の選手とも初対戦だったが、フォアとバックの両サイドからウイナーをたたき込んで2セットのリードを奪う姿は、そういった事実をみじんも感じさせなかった。

 錦織は試合後「主導権は彼が握っていた」と認めた上で、「彼は非常に良いプレーをしていたし、終わり方は残念だった」「(第3セット以降は)自分が何かしたわけではなく、彼が痛めてしまった。彼のことを残念に思う」とコメント。また「自分も頑張っていたが、(最初の2セットでは)彼のテニスが素晴らしかった」と続け、「きょう負けなかったことを喜ばないといけない」と付け加えた。

 4回戦でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)にフルセット負けした2017年以来の全豪出場となっている錦織は次戦、イボ・カルロビッチ(Ivo Karlovic、クロアチア)とホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)の勝者と対戦する。(c)AFP/Daniel HICKS