【1月15日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)は14日、男子シングルス1回戦が行われ、股関節の故障に悩まされ続けて今季限りでの引退を表明しているアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、大会第22シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン) に4-6、4-6、7-6(7-5)、7-6(7-4)、2-6のフルセットで敗れた。「1週間以内」には、キャリアが終わる可能性もある手術に踏み切るか決断するという。

 四大大会(グランドスラム)通算3勝を誇るマレーは、2セットを先取されて第3セットも1ブレークダウンとされ、このまま敗れるかにみえたが、そこから死力を尽くして勝負を第5セットまで持ち込んだ。試合中には観客から大声援を浴び、「すごい。信じられない。今夜見に来てくれた皆さん、心からありがとう」「本当にここでプレーすることが大好きだった。これが最後の試合になるとしたら、素晴らしい終わり方だ。持っているものを出し尽くしたが、勝つには足りなかった」とコメントした。

 11日に行われた記者会見で、今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)で引退する意向を涙ながらに表明したマレーだったが、ダメージを負っている右股関節に近いうちにさらなる大手術が必要になれば、この敗戦が現役最後の試合になることも十分あり得るとしている。

 マレーは報道陣に対して「基本的に二つの選択肢がある」とすると、「一つはこれから4か月半の間休暇を取り、そこから立て直してウィンブルドンに出場すること」「本当に厳しい状態で、今この瞬間もしっかりと歩けないんだ。もう1試合プレーすることは可能かもしれないが、生活のクオリティーを改善したい。4か月休んだとしても歩行は困難だからだ」と語った。

「だけど手術に踏み切れば、再びプレーできる保証は何もなくなる。そのことは完全に承知しているし、かなりの大手術になる」「これからの1週間で決めることになると思う」(c)AFP/Daniel HICKS