【1月14日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは13日、第22節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は1-0でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に勝利した。オレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)暫定監督は、1点を守り切る立役者となった守護神ダビド・デ・ヘア(David de Gea)について、クラブ史上最高のGKの候補に入ると褒めたたえている。

 ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が解任されたユナイテッドでは、次の正式な指揮官の候補として、現在チームを率いているスールシャール暫定監督と、トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督がブックメーカーの人気上位を争っているが、この試合の勝利をつかんだのはスールシャール暫定監督の方だった。

 スリリングな展開の中、マーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)は44分にこの試合唯一となる得点を決め、ポール・ポグバ(Paul Pogba)も奮闘したが、長く記憶に残るプレーを見せたのはデ・ヘアだった。守護神はセーブ11本と、無失点に抑えた1部リーグの試合では自身過去最多となるセービングを披露し、トッテナムの選手たちは信じられないというように何度も首を横に振った。

 スールシャール暫定監督は、「世界最高のGKだ」とデ・ヘアを称賛しつつ、選手全員の粘り強い守備とチーム精神をたたえた。

「このクラブには何人か偉大なGKが在籍してきたが、私としては、エドウィン(・ファン・デル・サール<Edwin van der Sar>氏)、ピーター(・シュマイケル<Peter Schmeichel>氏)とクラブ史上最高の座を争えると思う」「ここで勝てたのはとても大きいし、チームスピリットも素晴らしかった。控室は自信に満ちあふれているし、みんなの喜びようはすさまじかった」

 スールシャール暫定政権が誕生した昨年12月19日には、5位アーセナル(Arsenal)に8ポイント差をつけられていたユナイテッドだが、これでアーセナルと勝ち点で並び、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の出場権争いにも復帰してきている。

 一方、大一番でまたしても一歩及ばなかったトッテナムにとっては、首位リバプール(Liverpool FC)との勝ち点差が9に広がる痛恨の敗戦となった。

 それでもポチェッティーノ監督は選手をたたえ、「チームは勝利のために全力を尽くした。試合を支配し、チャンスも数多くつくったはずだ。後半は素晴らしかったし、とても満足している」と話した。

「サッカーでは、試合に勝っても残念なことがある。例えばわれわれが3-0で勝ったオールド・トラフォード(Old Trafford)でのユナイテッド戦がそうだ。あのときは相手の方が優れていた。きょうは別の結果になっていても良かったと思うが、満足している」 (c)AFP/John WEAVER