【1月14日 AFP】第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)は13日、各地で試合が行われ、グループFの日本は原口元気(Genki Haraguchi)のPKによる1点を守り、オマーンに1-0で勝利して決勝トーナメント進出を決めた。

 過去にアジアカップを4回制している日本は、この日は幸運に恵まれた。開始早々の2分に原口のシュートがクロスバーに当たり、南野拓実(Takumi Minamino)が数多く訪れた絶好機で得点できずにいると、今度は逆にオマーンに攻勢を許し、ムスセン・アルガサニ(Muhsen Al-Ghassani)の角度のないところからのシュートがゴールをかすめた。

 それでも28分、原口がオマーン主将のアハメド・アルマハイジリ(Ahmed Al-Mahaijri)に倒されると、主審はPKを指示。原口は小さな接触で簡単に倒れたようにも見えたが、これを自ら決めて日本が落ち着くために必要な先制点を得た。前半終了間際にも日本に有利な判定が生まれ、サラー・アルヤハヤエイ(Salaah Al-Yahyaei)のシュートが長友佑都(Yuto Nagatomo)の手に当たったように見えたが、オマーン側のPKのアピールは受け入れられなかった。

 その後、終盤にも相手のアクロバチックなボレーシュートでゴールを脅かされた日本だが、前半の1点を守り切って勝利。3-2でトルクメニスタンを下したチーム初戦に続いて内容はいまひとつだったが、8大会連続となる16強入りを果たした。対するオマーンは、ウズベキスタンに敗れた初戦に続く連敗となった。

 オマーンのピム・ファーベーク(Pim Verbeek)監督は、「ハンドの場面はアンラッキーだった」「さっき映像で確認したが、100パーセントPKだ。日本のようなチームとやるときは少しの運も必要だが、きょうのわれわれにはそれがなかった。最後の試合に向けて切り替えて、国民が誇りに思えるような試合をしたい」と話した。

 日本の主将を務める吉田麻也(Maya Yoshida)も「思っていたよりもタフだった。PKについては、僕らがもらった方も、向こうがもらえなかった方も、少し幸運だった」「とはいえ、あと2点か3点は取るべき試合だった。そのせいで最後の10分は難しい展開になってしまった」とコメントした。

 グループのもう1試合では、エルドル・ショムドロフ(Eldor Shomurodov)が前半に2点を挙げたウズベキスタンが、4-0でトルクメニスタンとの旧ソビエト連邦圏同士の対決に快勝。グループ突破を決めるとともに、得失点差で日本を上回ってグループFの首位に立っている。

 グループEでは2022年W杯(2022 World Cup)の開催国カタールが6-0で北朝鮮に大勝し、決勝トーナメント進出を決めた。アルモエズ・アリ(Almoez Ali)が4ゴールを挙げた。(c)AFP/Alastair HIMMER