【1月12日 時事通信社】米連邦政府機関の一部閉鎖が12日に22日目を迎え、クリントン政権時の記録を抜いて過去最長となった。公約であるメキシコ国境の壁の建設費57億ドル(約6200億円)の予算計上を求めるトランプ大統領と、これを一切拒否する野党民主党は真っ向から対立。双方とも強硬な支持層の存在が、歩み寄りを難しくしており、打開の糸口は見えない。

 トランプ大統領は11日、壁予算を大統領権限で確保するため検討していた非常事態宣言について、「現時点で宣言するつもりはない」と態度を後退させた。

 根拠の弱い不法移民問題で非常事態を宣言することには、共和党内にも「悪い先例になる」と異論があった。ただ、宣言により少なくともトランプ氏のメンツは保たれ、政府閉鎖は解消されるとみられていた。

 今後はトランプ氏と民主党の話し合いによる決着に望みをつなぐことになるが、道のりはさらに険しい。両者の9日の協議は、トランプ氏が「時間の無駄だ。バイバイ」と席を立って決裂。民主党のペロシ下院議長も「断固拒否以外に道はない」と歩み寄りを拒んでいる。(c)時事通信社