【1月11日 AFPBB News】全国各地の祭りや伝統芸能、特産品などが一堂に会する「ふるさと祭り東京2019」が11日、東京・文京区の東京ドーム(TOKYO DOME)で始まった。本番を控えた10日には、「青森ねぶた祭」「八戸三社大祭」の公開リハーサルが行われ、豪華な山車の引き回しや、ハネト(跳人)と呼ばれる踊り子が「ラッセラー」と掛け声でリズムを取り飛び跳ねる演舞が見られた。

 今年で11回目を迎える同イベントは、東京にいながら地方の祭りやご当地グルメを楽しめることから人気が高く、過去10回でのべ340万人の来場者を集めている。「秋田竿燈(かんとう)まつり」や高知の「よさこい祭り」など、全国の約15団体が、それぞれの祭りのハイライトを再現するほか、かにやうに、牛ステーキなど18種類の丼物が投票で順位を競う「全国ご当地どんぶり選手権」が開かれる。

 八戸三社大祭の山車からは、内部に格納されていた人形や絵画が次々とせり上がり、通常は高さ4.5メートルの山車が、高さ10メートルまで達した。製作者の一人、近藤慶央さん(37)は八戸市の畳職人。「東京ということで、浮世絵師の葛飾北斎をテーマに、夏から制作してきた」と話した。この山車は今回のイベント限りの公開で、本場の大祭に倣い、開催期間を終えた後に解体されるという。20日まで。(c)AFPBB News