【1月11日 AFP】経済の混乱が続く南米ベネズエラで10日、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領(56)が2期目の就任式を行った。周辺諸国首脳らはマドゥロ氏就任に反発し就任式の出席を見送るなど、新政権の孤立化が深まっている。

 少数の南米の左派指導者や軍高官、最高裁判事らを前にマドゥロ氏は「ベネズエラ国民の代表であることを誓う」と就任宣誓を行った。

 昨年5月に実施された大統領選でマドゥロ氏は再選を果たしたものの、野党の大部分は選挙をボイコット。米国や欧州連合(EU)、米州機構(OAS)からは不正な選挙だと非難された。

 10日、ジョン・ボルトン(John Bolton)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)はツイッター(Twitter)に、「米国はマドゥロ独裁政権による正統性のない就任式を認めない」と投稿。

 またカナダ政府は、マドゥロ氏がベネズエラを「完全に確立された独裁国家」に変容させたと激しく非難。さらに米首都ワシントンで行われた特別会合では、マドゥロ政権が正統な政権ではないとの決議をOASが支持する姿勢を示した。(c)AFP/Maria Isabel SANCHEZ