【1月11日 AFP】ブラジルのジャイル・ボウソナロ(Jair Bolsonaro)大統領は10日、米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)とブラジルの航空機メーカー、エンブラエル(Embraer)の業務提携に反対しないとの見解を示した。両社は今後、契約締結に向け計画を推し進めていく。

 ボーイングとエンブラエルは昨年7月、ボーイングがエンブラエルの民間航空機事業を買収すると発表。しかし1日に大統領に就任したボウソナロ氏は先週、この計画に難色を示した。

 ボウソナロ氏の発言を受けてエンブラエルの株価は急落したが、政府は7日、「交渉の妨害を意図したものではない」と説明していた。

 大統領府が発表した声明でボウソナロ大統領は、「最終的な提携案がブラジルの支配権と国家の利益を保護するもの」であることに満足していると述べ、業務提携に対する「拒否権」は行使しない意向を示した。

 52億ドル(約5600億円)規模のこの提携計画では、ボーイングが軍事部門を除いたエンブラエルの株式の80%を保有する。

 エンブラエルはボーイング、欧州航空機大手エアバス(Airbus)に次いで業界世界3位。1994年に民営化されたが、ブラジル政府は経営について戦略的決定権を保持している。

 エンブラエルとボーイングは共同声明を発表し、グローバルな航空宇宙市場における両社の成長を加速させるこの戦略的提携をブラジル政府が承認したことを歓迎すると述べた。(c)AFP