【1月10日 Xinhua News】習近平(Xi Jinping)中国共産党中央委員会総書記・国家主席は8日、訪中のため同日北京に到着した金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長・国務委員長と会談した。両国の指導者は親しみと友好の雰囲気の下で、中朝関係や共に関心を寄せる問題について深く意見交換し、重要な共通認識に達した。双方は、中朝関係が新たな時代で絶え間なく発展を遂げ、半島問題の政治的解決プロセスを引き続き推進し、両国人民のより良い幸福を築き、地域や世界の平和安定と繁栄発展のため前向きに貢献ができるよう共に努力していくことを表明した。

 習近平氏は次のように強調した。双方の共同努力の下、中朝関係は2018年に新たな歴史の一章を開いた。今年は中国と朝鮮の国交樹立70周年に当たる。私は委員長同志と共に中朝関係の未来の発展をリードしていきたい。双方はハイレベルの交流を保ち、戦略的意思疎通を強化し、友好的な交流と協力を深め、中朝関係が長期にわたり健全かつ安定的に発展するよう推し進めなければならない。

 金正恩氏は次のように表明した。今回の訪中では、両国の国交樹立70周年を契機として総書記同志と共に両国の古くからの友好を揺るぎないものとし、両国の交流と協力の強化について深く意見を交わすことで、両国の友好関係を日増しに強化、発展させることを望んでいる。

 習近平氏は朝鮮半島の情勢について、朝鮮が半島の平和と安定の維持および非核化実現推進のために取った前向きな措置を積極的に評価し、次のように述べた。

 半島問題の政治的解決プロセスは昨年、中朝両国および関係各方面の共同努力の下で大きな進展を遂げた。中国は朝鮮が引き続き半島非核化の方向性を堅持し、北と南が引き続き関係改善を行い、朝米が首脳会談を実施して成果を収めることを支持する。また、関係各方面が対話を通じてそれぞれの合理的な関心事を解決することを支持する。中国は朝米両国が互いに歩み寄ることを望む。中国は朝鮮および関係各方面と共に努力し、半島の平和と安定の維持、非核化と地域の長期的な安全・安定の実現のため前向きかつ建設的な役割を果たしていきたい。

 金正恩氏は次のように表明した。朝鮮半島情勢は昨年、緊張緩和が見られた。中国がそのために果たした重要な役割は誰もが認めるところであり、朝鮮はそれを高く賞賛し、心からの感謝を表す。朝鮮は引き続き非核化の立場を堅持し、対話と協議を通じて半島問題を解決していく。2回目の朝米首脳会談が国際社会に受け入れられる成果を得られるよう努力していく。関係各方面が朝鮮の合理的な関心事を重視するとともに積極的に対応し、半島問題が全面的な解決を得られるよう共に推進することを望む。

 双方は会談で互いの国内状況を説明した。習近平氏は次のように述べた。今年は新中国成立70周年に当たる。中国共産党は全国各民族人民を先導し、すべての艱難辛苦とリスク、試練に勝ち抜く決意と自信を持ち、「二つの百年」の奮闘目標(中国共産党創立100年までの小康社会完成と新中国成立100年までの近代的社会主義強国実現)と中華民族の偉大な復興という中国の夢に向かって勇往邁(まい)進していく。中国は委員長同志が朝鮮の党と人民を導きつつ新戦略路線を徹底して実行に移し、経済発展と民生改善に精力を集中することを確固として支持していく。朝鮮人民が社会主義建設の事業において絶えず新たで、より大きな成果を収めることを確信している。

 金正恩氏は次のように表明した。朝鮮は中国の発展経験が非常に貴重なものだと認識しており、中国への視察と交流を多く行うことを望んでいる。中国人民が総書記同志を核心とする中国共産党の指導の下で、新時代の中国の特色ある社会主義の道のりで偉大な成果を絶えず生み出し、「二つの百年」の奮闘目標と中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現することを確信している。朝鮮労働党は朝鮮人民を先導し引き続き新戦略路線を強力に実行に移す。また、それに向けた良好な外部環境の構築に尽力していく。

 金正恩氏は次のように表明した。朝鮮は両国関係の持続的な発展の良好な勢いを何よりも重視している。中国と共に双方が達成した重要な共通認識を真摯(しんし)に実行に移し、新たな起点で両国友好のより輝かしい未来を書き続けていきたい。(c)Xinhua News/AFPBB News