【1月11日 東方新報】中国国家電網(State Grid Corporation of China)青海省(Qinghai)電力は6日、2011年末からスタートしているチベット自治区(Tibet Autonomous Region)への交直流送電事業「電力天路」について、これまでの送電量が累計55億キロワットに達し、またチベットからほかの地域へ送電した送電量も23億キロワットに達したと発表した。この送電網は7年間にわたり安定した運用をみせ、チベットの経済や社会の健全で安定な発展をエネルギー面から力強くサポートしている。中国国際放送局(CRI)が報じた。

「電力天路」は、青海省西寧市(Xining)から三江源(Sanjiangyuan)、可可西里(ココシリ、Hoh Xil)、羌塘(チャンタン、Changtang)などの自然保護区を経由しチベット自治区ラサ市(Lhasa)に達する全長2530キロの送電事業だ。西部大開発における23の重点プロジェクトの一つで、標高は平均4500メートル、直流送電線としては標高が最も高い。

 この冬、チベット中部では、電力使用量の50%が「電力天路」により賄われている。チベットでは、これまで電力供給は地区別での対応となっていたが、これらがすべて西北地域全体の電力網に組み込まれ、チベット中部での電力不足が解消されている。(c)東方新報/AFPBB News