【1月9日 AFP】サッカー選手のステッカーやカードなどで人気のイタリアのメーカー、パニーニ・グループ(Panini)が8日、2018年の売上高が10億ユーロ(約1250億円)の大台を突破したことを発表した。W杯ロシア大会(2018 World Cup)の開催で数字が爆発的に伸びたことが追い風となった。

 ミラノで行われたイタリア・セリエAの新ステッカーブックの発表会で、マーケットディレクターのアントニオ・アレグラ(Antonio Allegra)氏が「パニーニ・グループの2018年の売上高は、W杯のおかげもあって10億ユーロを突破し、2017年の5億3600万ユーロ(約670億円)から倍増する」と明かした。

 とはいえ、パニーニ社の業績はその年に開催される大会によって激しく変動し、W杯期間中は大きく数字を伸ばす傾向がある。前回ブラジル大会が開催された2014年には7億5800万ユーロ(約946億円)を記録。ロシア大会版ステッカーブックは、史上最多682種の構成だった。

 アレグラ氏は「当社のステッカーは、男性に限らずあらゆる人にとって情熱の対象で、そのことは現役コレクターの数がおよそ150万人、うち100万人が若者や子どもであることが示している」と話している。

 1961年にイタリア北部の都市モデナ(Modena)でパニーニ兄弟が興した同社は、現在では120か国に展開し、グループは世界中で1000人を超す従業員を抱える。2019年版はすでにイタリア全国の売店で販売が始まっており、1パックの価格はおよそ70セント(約70円)。5枚のステッカーが封入されている。(c)AFP