【1月9日 AFP】テニス、シドニー国際(2019 Sydney International)は8日、女子シングルス2回戦が行われ、連覇を狙う大会第2シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)はカミラ・ジョルジ(Camila Giorgi、イタリア)を7-6(7-3)、6-2で下し、準々決勝に駒を進めた。

 ケルバーは第1セットこそ手を焼いたが、第2セットでは主導権を握り快勝した。世界ランキング2位で、1回戦を免除されたケルバーは「カミラとの試合はいつも難しい。彼女のボールの打ち方もそうだし、ファーストサーブのようなセカンドサーブを打つ」とコメントした。「一年の最初の大会の初戦は決して簡単ではないが、勝ち抜けて満足している。この後も勝ち上がりたいが、まだ先は長い」

 また1回戦では、第4シードのスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)が黒星寸前の状況から立て直し、予選勝者のエカテリーナ・アレクサンドロワ(Ekaterina Alexandrova、ロシア)に0-6、7-6(7-3)、7-6(7-3)で勝利している。

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)の開幕まで1週間を切る中、スティーブンズは世界ランキング72位のアレクサンドロワに第1セットを0-6で奪われ、第2セットでもサービングフォーザマッチを許すなど絶体絶命の危機に陥ったが、なんとか逆転勝ちを収めた。

 スティーブンズは第1セットについて「これ以上悪くなりえないような状況だった」と語り、「だから、ただプレーに集中した方が良さそうだった」と続けた。「彼女は明らかに良いプレーをしていた。たまに相手選手がああいったプレーをしてくることがあるが、そういうときに自分にできることは限られている」

 この試合の前には、第5シードでワイルドカード(主催者推薦)のペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)が、好調のアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka、ベラルーシ)に6-1、7-5で勝利し、全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2018)で敗れた借りを返した。

 2016年に刃物を持った男に自宅で襲撃された後、世界ランキングが29位にまで急落したクビトバだったが、現在は同8位にまで戻してきており、この勝利によりさらに自信を深めた。

 一方、2017年の全仏オープンテニス(French Open 2017)女王であるエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)は、この日も調子が悪く、3-6、3-6でアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)に敗れた。バーティは2回戦で、世界ランキング1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)と対戦する。

 男女混合国別対抗戦の第31回ホップマンカップ(Hopman Cup XXXI)で大腿(だいたい)部をけがしたガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)は、同胞のカルラ・スアレス・ナバロ(Carla Suarez Navarro)を6-3、6-4で下して初戦突破を果たしたが、試合後に体調不良を理由に大会を棄権した。

 ムグルサは昨年の同大会を世界ランキング2位の第1シードで迎えたが、現在は同18位まで落ち込み、今大会はノーシードだった。ムグルサの棄権を受け、対戦予定だった第7シードのキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)が不戦勝で準々決勝へ進んでいる。(c)AFP