【1月8日 AFP】シリア東部で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が、悪天候を利用してクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」に対して奇襲攻撃を仕掛け、32人が死亡した。在英NGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が8日、明らかにした。

 ISは攻撃した陣地を保持することはできなかった一方、今回の襲撃により、米国の支援を受けるSDFの戦闘員23人が死亡し、ISの戦闘員も9人死亡した。

 同監視団によると、ユーフラテス(Euphrates)渓谷で6日遅く、ISが悪天候による視界の悪さを利用して、戦線に沿って展開するSDF部隊に対して自爆攻撃を行った。

 同監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は、「7日朝まで一晩続いた戦闘で、SDF戦闘員23人が殺害され、IS戦闘員9人も死亡した」と明らかにした。

 SDFは4か月前、有志連合による上空および地上からの支援を受け、ISに対する「最終攻勢」に乗り出していた。(c)AFP