【1月7日 AFP】2020年から復活する男子テニスの国別団体戦ATPカップ(ATP Cup 2020)の主催者は7日、オーストラリア・シドニーが決勝トーナメントの開催地に決まったと発表した。また、ブリスベン(Brisbane)と他に1都市がラウンドロビンの試合を開催するという。

 四大大会(グランドスラム)のシーズン初戦、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)の前哨戦として位置づけられる同大会は、1月3日から10日間にわたり行われる。

 24チームが争う大会の決勝トーナメントが開催されるシドニーでは、ラウンドロビンの試合も行われ、今後新たに屋根が取り付けられるケン・ローズウォール・アリーナ(Ken Rosewall Arena)が会場として使われる。また、グループリーグの試合を開催する残り一つの都市はアデレード(Adelaide)になると伝えられている。

 今回の動きに伴い、現行のブリスベン国際(Brisbane International)は女子限定の大会として存続することになった。

 また、今年はロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が盛り上げた男女混合国別対抗戦ホップマンカップ(Hopman Cup)が行われているパース(Perth)も、ワールドチームカップの開催地候補に挙がっていたが、同大会が成功を収めていることで状況は不透明となっている。

 シーズン開幕直後の日程を大幅に変えることになる同大会について男子プロテニス協会(ATP)のクリス・カーモード(Chris Kermode)会長は「ATPカップは、未来を見据えて革新を追求するというわれわれの戦略と完璧にフィットする」と語った。

 フェデラーやノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)らの賛同を受けて復活する同大会では、1500万ドル(約16億円)の賞金が懸けられるほか、ランキングポイントも与えられる。

 24か国が6グループに分かれ、ラウンドロビンを勝ち上がった8チームがノックアウト方式の決勝トーナメントに進出する。各チームは最大5選手で構成され、ATPランキングによって出場の資格は決定される。また、各カードはシングルス2試合、ダブルス1試合の方式で実施される。(c)AFP