【1月7日 AFP】18NFLは6日、プレーオフ1回戦が行われ、第52回スーパーボウル(Super Bowl LII)を制したフィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)はシカゴ・ベアーズ(Chicago Bears)に16-15で勝利し、カンファレンス準決勝進出を決めた。

 ベアーズは、コーディ・パーキー(Cody Parkey)が試合時間残り5秒という状況で43ヤードのフィールドゴールを蹴ったものの、これが左のポストをたたいた後クロスバーに当たり、イーグルスが勝利を収めた。

 ベアーズは、QBミッチェル・トゥルビスキー(Mitchell Trubisky)がアレン・ロビンソン(Allen Robinson)に22ヤードのタッチダウンパスを通して80ヤードのオフェンスドライブを締め、試合時間残り9分4秒で15-10とリードしたものの、2ポイントコンバージョンに失敗した。

 一方のイーグルスはその後、昨年のスーパーボウルでMVPに輝いたニック・フォールズ(Nick Foles)を中心にエンドゾーンまで残り2ヤードのところまで進んだものの、今季リーグで最も固いベアーズの守備陣に2度のランとパスを阻まれ、緊張感が走るフォースダウンギャンブルに追い込まれた。それでも、フォールズはゴールデン・テイト(Golden Tate)に2ヤードのタッチダウンパスを通してイーグルスが残り56秒で16-15とリードを奪ったが、こちらも2ポイントコンバージョンを失敗し、ベアーズに最後のチャンスが与えられた。

 しかし、ここでドラマは終わらず、ベアーズはトゥルビスキーにけん引されて相手陣内に攻め込み、パーキーがフィールドゴールを蹴るとこれがゴールポストの真ん中を通過していったが、イーグルスがこの直前にタイムアウトを宣言したため、得点は認められなかった。蹴り直しで、パーキーの蹴ったボールは今季5度目となるポストをたたくとさらにバーに当たり、得点にはならなかった。

 イーグルスのフォールズは「最後の最後まで必死だった。相手のミスをただ願っていた」とコメントしている。

 勝利したイーグルスは、13日にナショナル・カンファレンス(NFC)トップシードのニューオーリンズ・セインツ(New Orleans Saints)の本拠地で試合を行い、同カンファレンスのもう1試合の準決勝ではダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)とロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)と対戦する。

 アメリカン・カンファレンス(AFC)では、ロサンゼルス・チャージャーズ(Los Angeles Chargers)がボルティモア・レイヴンズ(Baltimore Ravens)を23-17で下し、勝ち上がりを決めた。

 チャージャーズは一時20点のリードを手にしたが、最後はレイヴンズの反撃を終了間際のターンオーバーでしのぎきり敵地で白星を飾った。

 チャージャーズは第4クオーター残り9分14秒でマイク・バッジェリー(Mike Badgley)が47ヤードの距離から、この日5本目となるフィールドゴールを決め、23-3とリードを広げた。

 レイヴンズはその後、22歳の誕生日を翌日に控え、QBとしてプレーオフ最年少出場を飾ったラマー・ジャクソン(Lamar Jackson)がマイケル・クラブツリー(Michael Crabtree)に7ヤード、そして31ヤードのタッチダウンパスを2本通し、チャージャーズとの差を縮めた。

 残り45秒で再び攻撃権を手にしたジャクソンだったが、ナイジェリアにルーツを持つチャージャーズのLBウチェナ・エヌオス(Uchenna Nwosu)にファンブルを誘発されると、メルヴィン・イングラム(Melvin Ingram)がボールをリカバーしてチャージャーズが勝利を確保した。

 チャージャーズは13日の準決勝で、敵地でニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)と対戦し、AFCトップシードのカンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)は、12日にインディアナポリス・コルツ(Indianapolis Colts)を迎え撃つことになっている。(c)AFP