【1月8日 Xinhua News】中国雲南省の昆明税関によると、同税関管轄下でミャンマーとの国境付近にある瑞麗税関はこのほど、絶滅危惧植物のセッコク(石斛)の密輸出を摘発し、生花2.8トンを押収した。

 同税関監管科職員の肖凱文(Xiao Kaiwen)氏によると、瑞麗口岸(出入境検査場)の国境貿易市場内で2日、国境住民の帥(Shi)という者が税関に食品輸出を申告した際、署員が貨物車に対するスマートモニタリング検査で重量の異常を検出。トラックの荷台を調べたところ袋に入った緑色の植物を発見した。その後の鑑定により2.8トンのセッコクであることが判明した。現在は密輸捜査部門で取り調べが行われている。

 セッコクはラン科の一種。ランは世界中で園芸用や鑑賞用のほか、薬に用いられており、長期にわたる過度の採集で生息地が失われ、大多数の野生種が絶滅の危機にひんしている。現在では国内外ともに重点保護と管理の対象であり、全品種がワシントン条約の付属書2に指定されている。輸送や携行、郵送する場合、国家絶滅危惧種輸出入管理弁公室が発行する許可証の取得が義務付けられており、関連法規に基づき税関に申告しなければならない。(c)Xinhua News/AFPBB News