【1月7日 AFP】2018-19スキージャンプW杯は6日、オーストリア・ビショフスホーフェン(Bischofshofen)で伝統のジャンプ週間(Vierschanzentournee)最終戦を兼ねた個人第11戦が行われ、小林陵侑(Ryoyu Kobayashi)が優勝し、日本勢としては史上初、通算でも3人目となる4戦全勝でジャンプ週間総合優勝を果たした。

 過去には、ドイツ人のスヴェン・ハンナバルト(Sven Hannawald)氏が2002年に、ポーランドのカミル・ストフ(Kamil Stoch)が昨シーズンにそれぞれ4連勝を達成している。

 ドイツ・オーベルストドルフ(Oberstdorf)とガルミッシュパルテンキルヘン(Garmisch-Partenkirchen)で行われた第1・2戦、オーストリア・インスブルック(Innsbruck)で行われた第3戦を制し4戦全勝に王手をかけていた22歳の小林は、1本目に135メートル、2本目137.5メートルを記録。ダヴィド・クバッキ(Dawid Kubacki、ポーランド)とステファン・クラフト(Stefan Kraft、オーストリア)を抑えて優勝した。

 日本人選手のジャンプ週間総合優勝は、1998年の船木和喜(Kazuyoshi Funaki)以来2人目の快挙となった。偉業を達成した小林だが、ハンナバルト氏とストフの域にはまだ達していないという。最終戦の前夜に小林は、「2人は異次元のジャンパーで、自分はまだそのレベルにない」と謙虚に話していた。

 1本目を終えて4位につけ、2本目で逆転に成功した小林は「すべてを出し尽くしたので、2本目のジャンプの後はただ待っているだけだった。優勝には満足している。信じられない」と語った。

 小林はジャンプ週間で合計1098ポイントを獲得。1035.9ポイントのマルクス・アイゼンビヒラー(Markus Eisenbichler、ドイツ)、1014.1ポイントのシュテファン・ライエ(Stephan Leyhe、ドイツ)を抑えた。

 また、W杯個人で956点を記録して総合首位に立つ小林は、529点で2位のピオトル・ジラ(Piotr Zyla、ポーランド)、504点で3位のストフに大差をつけている。(c)AFP