【1月6日 AFP】5日に閉幕したテニスの男女混合国別対抗戦、第31回ホップマンカップ(Hopman Cup XXXI)で優勝し、またしても幸先が良い新シーズンのスタートを切ったロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が、今月中旬から始まる全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)について、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が最大の優勝候補だと宣言した。

 3連覇がかかる全豪を前に、フェデラーはホップマンカップのシングルスで無傷の4戦全勝と今年も完璧な1週間を過ごし、シーズン最初の四大大会(グランドスラム)に向けて万全の状態を整えているようにみえる。過去2年、フェデラーはホップマンカップ優勝の勢いをそのままに全豪を制し、2017年は自身およそ5年ぶりとなるグランドスラムタイトルを手にした。

 今大会も、フェデラーはホップマンカップのシングルスで最後に敗れた相手であり、昨季最終戦のATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)で苦杯をなめたアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を難なく退けた。しかし本人は、全豪へ視界良好との見方を否定し、数多くいる挑戦者の一人にすぎないと話している。

「自分は10人いる有力候補の一人。他にもたくさんの選手がいる」「ドローも発表されていないし、初戦の相手もまだ分かっていない。試合が月曜日なのか、昼か夜かも分かっていない」「誰が勝ちそうかという話で言えば、だいたいみんな同じ顔触れが思い浮かぶだろうし、私はその中の一人だ」

 フェデラーは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)、そして全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)と直近のグランドスラム2大会を制し、世界ランキング1位に立つジョコビッチこそが優勝候補の筆頭だとみている。

 ジョコビッチは今週、カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2019)でロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)に敗れているが、フェデラーはそんなことは関係ないと考えている。

「疑う余地なく、ノバクが優勝の大本命だ」「ドーハでの出来事にかかわらず、この5か月か6か月の彼のテニスは極めて強力だ」「彼ほどのレベルの選手がいったん調子を取り戻したら倒すのは困難だ」 (c)AFP