【1月5日 AFP】ドイツ政府は4日、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相を含む同国の政治家数百人の個人情報が流出し、インターネット上に公開されたと発表した。

 流出した情報には住所や携帯電話番号、書簡、請求書、身分証明書の写しが含まれる。昨年12月にツイッター(Twitter)を通して公開されたが、今週に入って拡散が加速した。

 情報流出がハッキングによるものか、内部からの漏えいによるものかは今のところ不明。流出した情報の一部は少なくとも2017年までさかのぼる。

 被害者は推計1000人に上り、政治家の他、著名人や記者なども含まれる。内務省の報道官は、政治家では連邦議会のすべての政党の議員やフランクワルター・シュタインマイヤー(Frank-Walter Steinmeier)大統領も被害に遭ったと述べた。

 しかしその後、反移民の極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の議員団広報担当者、クリスチャン・リュート(Christian Lueth)氏は同党の議員に被害はなかったと述べ、内務省もこれを認めた。

 極左の左派党(Linke)のディートマー・バルチュ(Dietmar Bartsch)議員団長はこの事案を「民主主義への攻撃」と呼んだ。(c)AFP