【1月4日 AFP】(写真追加)ロシアの首都モスクワで先週拘束された米国人元海兵隊員のポール・ウィラン(Paul Whelan)容疑者(48)が、検察当局によりスパイ罪で起訴された。ウィラン被告の弁護士ウラジーミル・ジェレベンコフ(Vladimir Zherebenkov)氏が3日、明らかにした。

 ジェレベンコフ氏が国営ロシア通信(RIA)に語ったところによると、ウィラン被告は起訴後、裁判所により「暫定的勾留」を命じられた。ジェレベンコフ氏はこの決定に不服を申し立て、公判開始までのウィラン被告の保釈を請求した。

 ウィラン被告は自身に掛けられた嫌疑を否認しているが、有罪となれば最高で禁錮20年の刑を科される可能性がある。ウィラン被告の家族は同被告がスパイであるとの疑いを否定し、被告がモスクワを訪れていたのは、元海兵隊員の知人とロシア人女性との結婚式に出席するためだと説明している。

 被告の勤務先の米自動車部品会社ボルグワーナー(BorgWarner)によると、被告は同社のグローバルセキュリティー担当幹部を務めている。(c)AFP