【1月3日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は2日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長から「素晴らしい書簡」を受け取ったと明らかにした。これに先立ち、金氏は米国が制裁を推し進めるならば、核協議への取り組みを変更する可能性があると警告していた。

 トランプ氏は閣僚会議で「金正恩氏から素晴らしい書簡を受け取ったところだ」と述べ、2度目の米朝首脳会談を引き続き見込んでいるとの考えを改めて示した。

「われわれは本当にとても良い関係を築いてきた」とし、「おそらく新たな会談を行うことになる」と語った。

 トランプ・金両氏は昨年6月、シンガポールで史上初となる米朝首脳会談を行い朝鮮半島の非核化を約束する共同声明に署名していた。

 だが不明瞭な文言の共同宣言をめぐり両国間でその内容について合意が形成されず、首脳会談以降は進展が遅れている。米朝協議や両国の高官の訪問予定が直前に取りやめとなるなど、交渉は難航している。

 2度目の米朝首脳会談の臆測が浮上しては消える中、トランプ氏は今年早々の会談実現を望むと発言していた。

 北朝鮮は2017年末までに6回に上る核実験を行い、全米を射程圏に収めるとされる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射試験も行った。しかしICBMの試射は、以降現在まで1年以上実施されていない。(c)AFP