【1月1日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は12月31日、シリアに駐留する米軍部隊を即時撤退させるとした計画の見直しを示唆した一方で、米軍の紛争関与終結に向けた取り組みを進めた自分は「英雄」だと主張した。

 前日の30日、共和党のリンゼー・グラム(Lindsey Graham)上院議員はトランプ氏と会談した後、トランプ氏がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」を完全に打倒するまで米軍がシリアに留まることを約束したと述べていた。

 トランプ氏は12月、ISは打倒されたと突如宣言し、シリアからの米軍撤退を表明。同盟諸国に衝撃を与えるとともに、ジェームズ・マティス(James Mattis)国防長官の辞任を招いていた。

 だがトランプ氏は31日早朝のツイッター(Twitter)投稿で、シリア国内勢力を支援する米軍部隊の撤退をより慎重な段取りで行うことを示唆。「われわれは米軍を徐々に家族の元へと帰還させ、それと同時にISIS(ISの別称)の残党と戦う」と書き込んだほか、以前の勝利宣言とは対照的に「ISISはほぼいなくなった」と述べた。

 トランプ氏は一方で、自身のシリア政策に対し集まる批判への不満から、反対派やメディアへの批判を展開し、自身の功績はもっと認められるべきだと主張。「ドナルド・トランプ以外の誰かがシリアで同じことをやったならば、国民的英雄になるだろう。私が大統領になった時点では、シリアはISISだらけのめちゃくちゃな状態だった」と書き込んだ。(c)AFP/Sebastian Smith