【12月31日 AFP】米ノースカロライナ州の野生動物保護施設で30日、働き始めたばかりの実習生が、飼育していたライオンに襲われて死亡した。同施設が発表した。

　犠牲になったのは、野生動物に強い関心を抱いていたというアレクサンドラ・ブラック（Alexandra Black）さん（22）。インディアナ大学（Indiana University）を最近卒業し、バーリントン（Burlington）にある同施設で10日前から実習生として働き始めたばかりだった。

　同施設の発表によると、「専門訓練を受けた飼育員率いるチームが、ライオンの囲いの定期清掃をしていたところ、鍵をかけた一角に居たはずのライオンのうちの1頭がどういうわけかその場を離れて人の居る所に入り、1人を死亡させた」という。

　ブラックさんの遺体を収容するため、このライオンを殺したとしている。

　さらに「ライオンが鍵のかかった囲いからどのようにして出たのか、現時点では不明だ。このライオンが柵で囲われていない場所に入ったことは過去に一度もなかった」と説明した。

「きょう人命を失ったことに大きな衝撃を受けている」とした同施設は遺族に哀悼の意を表するとともに、施設を一時閉鎖すると発表した。

　同施設の公式ウェブサイトによると、21種類の動物数十頭が飼育されているという。(c)AFP