【12月31日 AFP】イスラエル北部で今月、同国の女性が古代遺跡周辺を歩いていたところ、地面から像の頭部が突き出ているのに気づき、それが古代ローマ(Roman)時代の胸像2体の発掘につながった。イスラエル考古学庁(IAA)が30日、明らかにした。

 像が見つかったのは、ローマおよびビザンツ(Byzantine)帝国時代の都市遺跡が眠るベトシェアン(Beit Shean)国立公園の北部。最近の降雨で出土したとみられている。

 発掘されたのは、約1700年前のローマ時代にさかのぼる等身大の男性胸像。石灰岩で作られたもので、保存状態も良く、1体にはひげがある。IAAによると、ローマ時代末期に流行した東方様式で彫られているという。

 2体は研究者による調査後に一般公開される見込みだ。(c)AFP